〇食物繊維
食物繊維は、便のかさを増やして、腸の蠕動運動(腸が内容物を肛門のほうへ送り出す運動)を
促進して便秘を解消するのに役立ちます。
食物繊維は、大豆・納豆・おから・きな粉・枝豆・切干大根・ひじき・ごぼう・ジャガイモ・
山芋・サトイモ・サツマイモ・玄米・胚芽米・オートミール・プルーン・バナナなどみ多く
含まれています。
〇オリーブオイル
オリーブオイルには、腸を滑らかにし、便の移動をスムースにする働きがあります。
オリーブオイルのオレイン酸は、弱った腸や胃を元気にして動きを活発にします。
〇にがり
にがりのマグネシウムの成分には、腸に水分を集める働きがあります。
水分が腸に集まると、かたくなって腸に溜まっていた便が適度にやわらかくなり、
排泄しやすくなります。
〇りんご・バナナ
りんごとバナナは、整腸作用が優れています。
バナナの甘みの元となっているオリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やす役割を担います。
〇ヨーグルト
ヨーグルトは、善玉菌である乳酸菌が含まれています。
乳酸菌などの善玉菌が腸内で増加すると、大腸菌などの悪玉菌は定着しにくくなり、
腸内環境が改善します。
ヨーグルトは、毎日継続的して食べることがポイントです。
〇オリゴ糖
オリゴ糖には、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増加させます。
〇冷水
朝起きたときに、冷たい水をコップ一杯飲むことで、腸が刺激され、
腸のぜん動運動が促されるます。
また水分が補給されることによって、硬くなって腸内で固まって出にくくなっていた便が、
柔らかくなります。
胃腸が冷えた人には不向きです。
〇コントレックス
コントレックスは、フランスでは「痩せる水」と言われています。
コントレックスには、下剤に使用されている成分(マグネシウム塩)が含まれています。
〇アロエ
アロインというアロエ独特の苦みが、大腸の働きを活発にさせ、腸管からの水分分泌量を増やし、
便を柔らかくしたり、腸内の善玉菌の働きを活発にする働きもあります。
〇コーヒー
コーヒーのカフェインの効用は、利尿作用や腸の働きを活発にし、排便を促進し、
便秘解消に役立ちます。
〇ココア
ココアに含まれる不溶性食物繊維には、水分を吸収し、便の量を増やして排便を促進したり、
腸の蠕動運動を促進したりする働きがあります。
〇ハーブティ フェンネル
フェンネルには、消化を促したり、腸のぜん動運動を整える作用があると言われています。
この作用によって便秘解消があります。
〇便秘薬
市販されている便秘薬は、たくさんの種類がありますが、
中には強く腹痛を起こすものなどもあるので注意が必要です。
自分の便秘のタイプに合った薬を選びましょう。
便秘薬は便秘を完全に治すものではなく、一時的に便秘を解消するだけのものだということを
頭にいれておきましょう。
〇漢方
便秘の解消に使われる主な漢方薬
※漢方薬は薬なので、素人判断せずに、きちんと処方してもらいましょう。
・三黄散(さんおうさん)
三黄散には、大黄、黄苓、黄連、という三つの薬が配合されています。
お通じの効果だけでなく、体を冷やす作用もあり、赤ら顔やのぼせ、
精神不安定などにも効きます。
赤ら顔、いつも身体が熱っぽい、口が乾きやすい、口臭がある、小便の色が濃い、
冷たいものを好むなどの傾向のある「熱タイプ」の人の便秘に使われます。
・桂枝加芍薬薬黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)
桂枝加芍薬薬黄湯の 芍薬、甘草、生姜などは、腸の運動を正常にしますので、
胃腸の弱い人の便秘に使われます。
大黄には下剤としての効果があります。
お腹が張って腹痛などを伴う人には効果的です。
・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
大黄甘草湯は、色々な症状が重なり、タイプを決めることが出来ないという人に幅広く使われます。
体力のあるなしあまり細かく考えなくてもよいですが、冷え症の人が使うと
腹痛を起す場合もあるので、注意が必要です。
・潤腸湯(じゅんちょうとう)
潤腸湯は、どちらかというと体力のない人、体液成分が不足している高齢者、
顔色がわるい、頭がふらふらするという人の便秘に使われます。
こういった症状の人は「虚タイプ」と呼ばれます。